がんは誰でも発症する可能性がある病気のひとつであり、発症した場合の影響が大きい病気です。進行度や発生場所によって治療が長引いたり、医療費が高額になったりしてしまうため、がん保険の加入はぜひしておくべきです。
そこで今回は、がん保険の選び方のコツや注意点などについてご紹介いたします。
1. がんとは
まず、「がん」という病気がどのようなものであるかを理解することが大切です。
全国健康保険協会によると、日本人の2人に1人はがんにかかり、3人に1人は亡くなっているそうです。ドラマなどでも重病といえばがんと言っても過言ではない扱いを受けているため、その名称と致死率が高いというイメージは多くの方が持たれているのではないでしょうか。
そもそもがんいうのは、簡単に言えば悪性の腫瘍のことです。何らかの要因によって変異した細胞が、体内のコントロールを超えて無限に増殖を繰り返すことで発生するものとなります。
がんを予防する方法として、国立がん研究センターでは「がんリスクを減らす健康習慣」を発表していたり、日本対がん協会は「がんを防ぐための新12か条」を発表していたりしますが、それを実践したとして、がんを完全に防げるわけではありません。がんはどなたでもかかってしまう可能性がありますので、万が一に備えておくことはとても重要なこととなります。
がんにかかった人の3人に1人が亡くなっている、ということからも分かるように、致死率が高い病気です。悪性腫瘍というだけあって身体に対して良くない影響を与えてしまいます。その最大の特徴は転移するということです。はじめにできた箇所に留まらず、その他の臓器に徐々に転移し蝕んでいってしまいます。その結果、かかった人を死に至らしめてしまうという恐ろしい病気なのです。
2. がん保険の内容
がん保険の内容ですが、保険会社によって異なる部分はあるものの、基本的には以下の4つの項目が含まれています。
2-1. 診断一時金
診断一時金は、医師からがんであると診断された時点で受け取る資格がある給付金となります。一般的に使用用途に制限は設けられていませんが、がんという診断が出た以上、治療や入院が必要になると予想されるため、その準備費用として検討する内容となります。
2-2. 治療給付金
がんの治療が開始されたタイミングで給付資格を得られる給付金です。
がんの治療は基本的に長期的になる場合が多く、治療費もその分発生するので、その負担を解消するために設けられている給付金となります。
2-3. 入院給付金
がん治療のために入院することになった時点で給付資格を得られる給付金です。
治療と同様に入院に関しても長期になることが多いため、高額になってしまいがちな入院費用を少しでも補填できるようにという目的で生まれたものです。
2-4. 手術給付金
がんの治療において、手術を行った際に得られる給付金です。
がんの手術は大掛かりになることも多く高額になりがちです。その手術費用をカバーするための給付金となります。
3. がん保険の選び方
実際に数多く存在しているがん保険の中からベストなものを選ぶ際のポイントですが、以下の3つの項目が挙げられます。
3-1. 保障内容
がん保険の保障内容が一番に重要な部分となります。どのような内容で、給付金の給付条件がどうなっているのかがご自身にとって納得できるものでなければなりません。
不明点があれば、営業担当の方が相談に乗ってくれるはずなので、わからないものはすべて確認するようにしましょう。曖昧な状態で契約してしまうといざというときに困ってしまうことになるので遠慮は不要です。
3-2. 特約の有無
がん保険によっては特約と呼ばれるオプションが用意されている場合があります。特約に含まれている内容として、最も重要なものが『先進医療特約』です。
がんの治療に関しては、現在まだ確実な方法というものは確立していないため、致死率が高いままというのが現状です。そのため、日々治療方法が研究されていますが、新しく発表された治療方法は保険が適応されるまでに期間を要するため、どれほど画期的な治療方法であっても全額自己負担になってしまいます。その負担をカバーするためのものが先進医療特約となります。
3-3.がん治療に必要な費用
がん治療にはさまざまな費用が発生します。治療や手術、入院などの医療費をはじめ、それ以外にも治療している間なくなってしまう収入なども含め、金銭的な負担は非常に大きなものとなるでしょう。そういった負担をいかにカバーしてくれるかという部分が保険の目的でもあるので、選ぶ際の大きなポイントとなります。
4. がん保険加入の注意点
がん保険に加入する際の注意点として、『免責期間』が挙げられます。これは保険に加入してから、保障対象となるまでの間に設けられた空白の期間のことです。医療保険に関しては契約時から保障の対象となることがほとんどですが、がん保険は異なります。
免責期間は、がんの恐れがある人が意図して病院に行かず、がん保険に入った後にがんと診断させ、すぐに給付金を受け取ることを防ぐために設けられている期間となります。免責期間中にがんと診断されても診断一時金を貰うことはできません。免責期間が何日間であるかは保険により異なりますので、自分にとって不都合な期間になっていないか調べておく必要があります。
5. まとめ
がんは非常に厄介な病気です。万が一の際に備えておくことはとても重要です。
ご家族のいらっしゃる方は家族や未来を守るためがん保険に加入しておくことをおすすめします。
「パパとママとこどものほけんハウス」では、医療保険などに関する相談を承っております。
わからないことや不安なことなど、まずはお気軽にご相談ください。