生命保険の代表的な4つの種類と加入の必要性について詳しく解説

生命保険は、死亡や怪我といったリスクが万が一発生した場合に、生活などを金銭的にサポートする保険です。

人間はいつの日かかならず亡くなってしまいますが、そのタイミングは決まっていません。ある日突然その瞬間が訪れてしまう可能性がある以上、備えておくことはとても大切です。それは怪我などに関しても同様といえるでしょう。

とくにご家族がいる方は、残されたご家族の生活を守る必要があります。それをはたせるのが生命保険の特徴であり、最大のメリットです。

生命保険と聞くと、亡くなった場合に備えて加入するものというイメージがあるかもしれません。しかし実際には、怪我や入院も補償対象として含まれています。

生命保険がほかの保険と異なる部分は、保険料の支払いです。一般的な保険は、加入する個人ごとに決められた保険料を月々支払います。一方、生命保険は、加入者全員が公平に保険料を負担しあうスタイルです。

2-1. 死亡保険

死亡保険は、加入者の方が亡くなった際に保障される保険です。また、高度障害状態などの死亡に限りなく等しい状態となるケースも対象とみなされます。万が一に備えて加入する保険なので、問題なく無事に保障期間をすぎた場合は、それまで支払ってきた保険金は返還されないことが多くなります。

2-2. 医療保険

医療保険は、怪我や特定の病気を患った場合に対象となる保険です。医療保険にはさまざまなバリエーションがありますが、補償の範囲や実際に支払う保険料もそれぞれ異なります。掛け捨てタイプや、一定期間保険を使わなかった場合に払い戻しされるタイプなど、実際に加入する保険ごとに特徴があります。

補償対象期間が固定される「定期型」と、解約するまで保障される「終身型」が代表的な医療保険です。

2-3. 介護保険

事故で足腰が正常に機能しなくなったり、自力での生活が困難になったりすることがあるかもしれません。介護保険は、要介護状態となった場合に対象となる保険です。40歳から加入義務があり、64歳までは健康保険料と合わせて徴収されます。65歳以上になると介護保険被保険者証が郵送されます。

2-4. 死亡保障を含む生存保険

死亡保険は亡くなってしまった際に対象となる保険です。一方、この死亡保障を含む生存保険は、対象期間をすぎても生存していた場合、また期間内で亡くなった場合のいずれにおいても保障の対象となります。

死亡保険に比べると月々の保険料は高額になってしまうものの、補償対象が広範囲で非常に心強い保険です。

3-1. 死亡や怪我などに対する備え

死亡や怪我、入院や手術はいつ起こるかわかりません。しかし死亡以外は発生しない可能性もあるため、保険の必要性に疑問に感じる方もいることでしょう。しかし万が一のときのことをしっかりとイメージしてみてください。怪我や疾患によって入院した場合、まず収入がなくなってしまう恐れがあります。

不労所得や入院中でも行える仕事があれば問題ありませんが、そうした方はごくわずかではないでしょうか。突然収入がなくなると、必要な支払いができなくなりますし、治療や入院費の工面も必要となります。貯蓄だけでは賄えない場合に備えて、保険に加入しておくことが重要となるのです。

3-2. 将来に対する備え

将来への備えは、ご家族がいる方にとってとくに重要な部分です。たとえばパートナーやお子さんのいる方が突然亡くなってしまうと、金銭的なダメージが少なからず発生するかもしれません。蓄えがあればまだよいものの、パートナーやお子さんのその後をすべてカバーするのは難しいのではないでしょうか。未来に対する備えというメリットを考えると、生命保険への加入は必要といえます。

生命保険加入時には、保険会社の状況に気をつける必要があります。生命保険はほかの保険に比べて、保障期間が長期となる傾向にあります。生涯保証される契約であれば、保険会社には当然その期間まで存在していてもらわなければなりません。

契約期間中に万が一保険会社が倒産してしまった場合、契約者が守られる制度はあるものの、契約内容は若干変更となる可能性があります。長期的に問題がない保険会社であるか、ある程度見極めておく必要があるでしょう。